ONKYO CP-800S+原音〜カートリッジ試聴~

私が所有するのは、安いカートリッジばかりだ。その中でも、このオンキョーのカートリッジは入門用プレーヤーの付属品的な物だったらしいので、きっと相当安い物と思う。らしいというのは、何しろ情報がない。本体に型式を示めす刻印もないし、ネットに情報も上がってない。

オーディオの足跡さんを見ると、1981年にCP-800Fというフルオートプレーヤーが発売されている。どうも、その付属カートリッジが、このCP-800Sらしいのだ。CP-800Fが当時定価39800円だから、付属カートリッジのレベルも推して知るべしだ。

しかし、私が入手した800Sは交換針として、ナガオカの原音が装着されている。さて、その音はどんな物なのだろうか?

ちなみに、試聴に使ったコンポーネントは、プレーヤーはパイオニアのPL-5L、アンプはALPINEラックスマンのL-105、スピーカーはパイオニアのS-77TWINだ。正に、昭和アナログ全開の布陣である。

クラシックやロックなど、一通りのLPを聞いてみる。出てきた音は、とても穏やかなイメージ。低音はかなり控えめだがしまりはあり、中高音はなかなかの響きを見せる。クラシックの弦楽器などは、とても細やかに鳴らしてくれる。この辺は、「原音」の恩恵かもしれない。ボーカル系はそれなりだか、安カートリッジにありがちなサ行のスレはなく、トレース能力は秀逸。ドンシャリのポピュラーがお好きな方には正直向かないとは思うが、なかなか好ましい鳴りっぷりのカートリッジであった。

チューナーは色ものなんです!

ちょっと前に入れ替えたパイオニアのCD&チューナー、CDの音も良いし、チューナーの感度もいい。でも、なんか納得行かない!オーディオラックが歯抜け状態に見えるし!

正直、オーディオ趣味は「音が良くてナンボ」の世界のはずだが、私の場合はちょっと違う。「見た目も音のうち!」がそれ以前の大前提なのだ。特にチューナーは、あまり音質云々を言うオーディオ機器ではない。外的要因に音質が左右されまくりだからだ。 Continue reading

プリメインアンプ交換 サンスイ AU-D707F extra

山水のアンプ…なみいる大手のオーディオメーカーを差し置いて、なぜかプリメインアンプに関しては一目置かれるメーカーがサンスイだった。

その理由は、当然音質なのだろう。しかし、天板の隙間から覗く巨大なトランスとコンデンサー郡を見ただけでも、サンスイというメーカーのプリメインアンプにかける熱量が想像できる。電源部に物量を投入するスタイルは、この後多くのメーカーが追従することになる。 Continue reading

FM放送に思うこと…

メインシステムを起動すると電気代が高いので、ラジオはサブシステムで聞くことが多い。

かつてFM放送は、今のインターネットと同様に、私たちの音楽の情報源だった。中学生の頃は、新聞のラジオ欄に目を通し、お気に入りの番組から楽曲をエアチェック(録音)することが何より楽しかった。大学時代、寒い倉庫の中でお歳暮の梱包をしながらFM横浜の試験放送に送に耳を傾け、ジョンレノンの訃報を知った… Continue reading

カセットデッキ入れ替え

別に不具合があるわけではないのだが、カセットデッキを入れ替えた。

カセットデッキは、80年代までは各メーカー盛んに新機種を発売していた。90年代に入って若干失速するも、いくつかのメーカーからは新機種が発売されていたらしい。 Continue reading

レコードを掃除する ①

レコードを聴く前に必ず行う儀式。それがレコードとスタイラス(針先)のクリーニング。居住まいを正してレコードを聴くときには、数十年欠かしたことがない儀式とも言えます。

ところが今のクリーニングは、かつて若かりし頃に行なっていたクリーニングとは少し勝手が違うことになってきています。 Continue reading

QL-Y44F 今度はミステリートラブル発生!

ご機嫌に直ったQL-Y44F 、今日も良い音を聞かせてくれている。しかし、トラブルは突然に… ちょっと汚れた古い盤を、きれいに掃除して聞いていた時のこと。ノイズは多いがまあまあの音、A面の真ん中くらいに差し掛かったその時、”ギャウ! ココンコーン…” 強烈な異音とともに、アームがアームレストまで飛んで戻ってしまった!

「え?!何々!今の何!?」あまりの衝撃に、ちょいとおひとり様でパニックに。長年オーディオで遊んでるけど、初めての異音と、漫画みたいなアームの原点回帰。戻った後にレストの上で、アームが跳ね続けるほどの衝撃。いったい何が起こった?

まあ、落ち着こう。まずは現状チェック。ゼロバランス&針圧→OK、インサイドフォースキャンセラー→やや甘い→調整、シェルの取り付け→OK、スタイラスの汚れ→清掃→OK、盤面の汚れ→再清掃→OK。フルオートとは言え、演奏中はアームは完全にフリーのはずで、インサイドフォースキャンセラ以外には、機械的に引っ張られたりはないはずなのだが。

さて、気を取り直して、また同じあたりから演奏再開!音質は問題ない… あれ!また飛んだ!前とはちょっと違うところで飛んだような気がする。今度は別のレコードをかけてみる。すると、リードインした直後にリターン発生! 盤面も注視したが問題なく、今までは普通に再生できていたレコードだ。いったい何が? 結局その日は原因がわからずに保留としていた。

数日して、レコードはかけずにアクリルカバーの掃除をしていた時のこと。コンパウンドをかけ、カバーを布でこすっていると、パチパチと静電気が起きている。ある方向からカバーをこすると、トーンアームがふわりと浮いた!まさか!?これなのか?そのあとも、何回かこするとアームが浮き上がることがある。その時カバーの内側に手を入れると、産毛が逆立ち、かなりの静電気を感じる。おそらく原因はこれだろう。アクリルカバーの中で、アースされていないプラッターが回るのだから静電気も起こるだろう。しかし、トーンアームを持ち上げてしまうほど帯電するのは初体験だ。

まあ、それならやることは決まっている。とりあえず、得意のアルミテープを貼ってみる。これでずいぶん静電気は散っている。レコードを再生してみると、全く問題ない。再生しながらアクリルカバーをこすっても大丈夫だ。さらに翌日は工場で作ってきたアースケーブルをアクリルカバーに取り付け、アンプのアース端子に落とす。とりあえずはこれでしばらくは大丈夫だろう。心なしか音も良くなったような気がする。次の課題は屋外からアース線を引くことだ。

Victor QL-Y44F ようやく再起動

3年くらい前だろうか?近所のリサイクルショップでジャンクで売っていた、このプレーヤーを購入した。結構きれいで、純正MCカートリッジまでついてて、でも不動だった。状況としては、電源は入るが、クォーツロックのランプが常時点滅していて操作を受け付けない状態。 Continue reading

TEAC V-6030S 初期化完了。

昨年末に購入したTEACのカセットデッキ、6030S。当然中古であるが、大手リサイクルショップで購入した。保証付きの完動品で、諭吉さん2枚で、少しお釣りがくるくらいだったと思う。それでもTEACのデッキは、同じレベルのS社の物に比べても、かなりお安い。TEACらしい品のないデザインも、購入を決めた理由の一つ。購入した当初は調子が良く、最低レベルのノーマルテープでもなかなかの音で録音できて、「カセットデッキも最後はこんなに高性能になっていたのか…」とオーディオから離れていた年月の長さを感じていた。 Continue reading