カセットデッキ入れ替え

別に不具合があるわけではないのだが、カセットデッキを入れ替えた。

カセットデッキは、80年代までは各メーカー盛んに新機種を発売していた。90年代に入って若干失速するも、いくつかのメーカーからは新機種が発売されていたらしい。その頃になると、私のオーディオごっこは絶賛休業中だったので、新機種のことなど知る由も無かった。その後のデジタル化の波により、カセットデッキは完全に姿を消してしまうのだ。そんなカセットデッキの最終形態、私の知らない技術で作られた機種を、少しづつ集めている。

今まで使っていたTEACの6030もその1つ。カセットテープの底力を引き出すことができる名機である。そして、今回購入したのは6030より少しさかのぼって1989年発売のPanasonic RS-B755。3ヘッドにダイレクトドライブ、パワーローディング、ドルビーCを装備しながら当時49,800円と破格の安さ。しかし、カセットハーフの窓に照明がなかったり、RECレベルやバイアスのアジャストが付いていながら、テスト信号の発信機を持たないなど、ものすごく中途半端。そして、なぜかTechnicsではなく、Panasonicブランド。この後に発売された機種は、またTechnicsブランドに戻っている。全く、いろいろ謎なカセットデッキだ。

使い勝手は、正直微妙で、良くも悪くもある。リモコンの装備はありがたいが、やはり録音レベルのアジャストの仕方が今一つわからない。早々に取説を入手する必要がありそうだ。音質に関しては、良いテープを使っての録音をしていないので何とも言えないが、他のデッキでドルビーCを使って録音されたものに関しては問題ないレベルだ。もう少し運用して様子を見るとしよう。