洋楽好きなキカイ

一応日本製のキカイである私だが、聞くのは洋楽ばかりだ。邦楽も一部聞くが、かなりコアなご趣味である。なぜ洋楽ばかりなのか?自分でもよくはわからないが、言葉がわからない分、何か直接伝わってくるものがあるというか…まあ、そんなところでしょうか。

また、音楽に対する私のスタンスは、「聞くだけ」である。だから、演奏技術的なことや楽器がどうのとかもわからない。アーティストが誰と付き合おうが、ドラッグにおぼれようが関係ない、聞くだけだ。人と違う才能を持った人間は、われわれ凡人から見れば少々やんちゃに見えるものだと思っているからである。

私が最初にいいと思った洋楽は、SUPER TRAMP の”BREAKFAST IN AMERICA”だった。そして、最初に買ったLPも同題のものだった。1981年ごろだっただろうか?中学生だったかな?当然、数か月分のお小遣いをためて買ったわけで、今でも大事に保管している。写真 2014-03-22 20 30 55レコードは消耗品であるので、すぐにテープに録音して(当時はレコードを録音できるステレオを持っていなかったので、友人に頼んだ覚えがある)、聞くのはもっぱらテープだった。先日、まとめて買ったLPの中に同じものがあったので、普段聞くのは最近入手した盤にしている。自分的には、よく聞くLPは3枚ずつくらいあってもいいと思っているので。

レコードレンタルなるものが世に出てくるのは、それから数年後のこと。当時、2局しかなかったFMの番組欄を一生懸命チェックして、お気に入りの洋楽を放送する番組を録音するという作業から開放されたのは言うまでもない。それでも、やはり欲しいLPは頑張って買っていたのだが、レコードコレクションはなかなか増えなかった。30数年前の2,800円はけっこう高額だったのです。

そして、時代はCDへと移り、アルバムは3,500円とさらに高額になった!学生時代、アルバイトができるようになると、少し楽に買えるようになり、コンポも高額なものに買い換えていった。が、この頃から、オーディオが好きなのか音楽が好きなのかわからなくなってきた。自転車を始めたのもこの頃なので、アルバイトをしたり、自転車に乗ったり、友達と遊んだりと、突然増えた情報をうまく処理できないでいたようだ。

自称オーディオマニアも、学生の分際ではあまり芳しくなく、大学を卒業する頃には、あまり家では音楽を聴かなくなっていった。車を買ってからは、聞くのはもっぱら車の中、カセットを大量に車内に置いてたっけ。車の中は、自分の部屋よりもプライベートな空間なので、音楽を聴くには持って来いの場所だった。メディアの発達に伴い、カセット→CD→CD(MP3)→USBメモリ(MP3)となり、今は常時1000曲以上入ったUSBメモリを挿しっぱなしで楽しんでいる。

一時手放してしまっていたオーディオ機器も、中古ながらそろえ始め、気兼ねなく音を出せる環写真 2014-02-27 20 25 13境も手に入れた。今は、かつて買うことができなかったレコードを大人買いし、せっせと掃除して聞いている。それなりの環境でそれなりに楽しむのが自分流。丁寧にレコードを取り出し、掃除して針を落とす。その工程すら楽しめるゆとりがないとレコード鑑賞は成り立たない。安いシステムでも、手をかけて聞くアナログ盤の音はいいものだ。


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