” WIRED ” JEFF BECK

jeff2ジェフベックというギタリストがいる。例によって、この国での知名度はほぼゼロだ。

最初に聞いたのが、中学生の時。同級生のF君に勧められたのがきっかけだった。彼は、バンドをやったりしているわけではないようだったが、ギターやベースをメインにしたロックに造詣が深く、いろいろ教えてもらったものだ。その彼、一押しのギタリストがこのジェフベックだった。あまりにも彼がプッシュするので、あろうことかアルバムまで買ってしまった。当時、雀の涙ほどのおこずかいを数か月貯めるのは、容易なことではなかった。他に買いたいLPがたくさんあったのに、なぜか、優先順位に割り込ませてしまったのである。その時買ったのは、” THERE AND BACK ” というアルバムだった。全曲インスツルメンタルのアルバムは、当時の私にとっては「?」であった。ただ、すべてのプレイヤーが、その道の超一流であり、その演奏は素人の私が聞いてもわかるほど、素晴らしかった。レコードとしてのカッティングも良く、音質の良いアルバムだったので、オーディオチェックに使ったりと、結構聞いたものだ。

時は流れ、CDの時代になっても、アルバムが出ると(全てではないが)買ったりしていた。ボーカル好きの私が、なぜかインストのアルバムを買い続けていたのだ。その理由がなんとなくわかったのは、数年前。” Who Else! ” を聞いたあたりだろうか。彼のボーカルが聞こえたのだ。ギターの音で!彼は、通常のロックの楽曲のボーカルに当たるパートを、ギターで唄っている!(当たり前のようだが、ほかに表現しようがない)。七色に変化する彼の声(ギター)は、どの曲でもきっちりジェフの声である。

このアルバム、” WIRED “はCDでも持ってはいるが、やっぱりLPで聞いたほうが良い。次のアルバムである”THERE AND BACK” へとつながる、ジェフベックのロックが確立された最初のアルバムであると思う。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です