SONY TC-K55(発煙物件) 修理 その②

さて、先生となる機体が到着。いそいそと開腹する。例の抵抗は…これですね、R813だ。おぉ、これは焦げてない!「茶黒黒金」だから、カラーコードを読むと10Ωだ。基盤の印字を読むと、ヒューズ抵抗のようだが、そこは問題ないだろう。買っておいた抵抗セットから10Ωを取り出し、元の機体にセットする。

よし、煙も臭いも出なくなった。でも、なんかおかしいな?状況は全く変わってない。何も動かない。これはおかしい。せっかく先生がいらっしゃるので、基盤まわりの配線を確認していく。

左:先生 右:生徒

すると、おやおや?なんか景色がおかしい?…全く違うとこに刺さってるコネクタがある!なんで?!…これでは動かないな。今どきの電気設計では、コストダウンのため、ハーネス類の長さは全てコントロールさせており、長さもかなりギリギリのものが多い。こんなにゆったり、形が同じならどこにでも刺さってしまうようなことはないのだ。ひとつづつ直していくと、更なる違和感。基板に書いてある色と、コネクタに刺さってる線材の色が違うものがある!

驚きである。ここまで来て、ようやく気がついた。私がこの機体を買う前に、余計なことをした奴がいることに!何をやろうと思ったのか、見当もつかないが、配線間違いをして煙が出たので、あきらめたのではないかと推測する。

配線間違いならまだしも、コネクタの端子の位置までご丁寧に差し替えてくれてる大サービスっぷり。ちょっとした間違い探しのようなことになってきた。

つづく