ジェフベックというギタリストがいる。例によって、この国での知名度はほぼゼロだ。
最初に聞いたのが、中学生の時。同級生のF君に勧められたのがきっかけだった。彼は、バンドをやったりしているわけではないようだったが、ギターやベースをメインにしたロックに造詣が深く、いろいろ教えてもらったものだ。その彼、一押しのギタリストがこのジェフベックだった。 Continue reading
ジェフベックというギタリストがいる。例によって、この国での知名度はほぼゼロだ。
最初に聞いたのが、中学生の時。同級生のF君に勧められたのがきっかけだった。彼は、バンドをやったりしているわけではないようだったが、ギターやベースをメインにしたロックに造詣が深く、いろいろ教えてもらったものだ。その彼、一押しのギタリストがこのジェフベックだった。 Continue reading
世間で言うゴールデンウィーク、私には何の関係もなく、例年普通に仕事をしているのだが、今年はちょっと違った。写真の師匠から、「馬事公苑でホースショーってのがあるから見にいかない?」とのお誘い。正式には、障害飛越競技というらしいです。すべての生き物を敬愛してやまない私ですが、お馬さんのイベントは未体験。競馬だったら行きませんが、馬術の方らしいので行くことに、自転車でGOです!
職場の昭島から多摩川沿いに下り、多摩水道橋あたりを上に上がって…と思って走り出すと…ものすごい向かい風!漕げども漕げども、全然進まない。2時間以上あがいて、何とか到着。馬事公苑ってどこにあるのか、見当もつかなかったが、仕事でよく通る道沿いだったのでびっくり。
到着すると、すでに競技は始まっており、奥からどよめきが聞こえる。師匠に電話し、見物している場所を聞いてから、まずは公苑中をぶらぶら散策。苑内は、入り口近くに飲食店の屋台。奥の方に、馬術グッズなどを扱うお店が出ている。馬術の用品などは、見たこともないので、楽しく見物。向かい風サイクリングの消耗を癒すべく、唐揚げやアイスなどでチャージし、競技会場へ向かう。
師匠他友人と合流し、競技の写真などを撮ってみる。私は写真好きではあるのだが、最近全くカメラを手にしておらず、使い方から思い出す必要がある。師匠に至っては、カメラを忘れてくるというやる気のなさで、スマホでパチパチ撮っている。それでも、ちゃんとしたカメラで撮る自分より、圧倒的に良い写真を撮る。さすが、プロカメラマンである。
それにしても、お馬さんの跳躍力はすごい。少ない助走距離でも、数百キロはあろうかという巨体を跳躍させるのは、4輪(脚)駆動のなせる技か!
「人馬一体」とはよく言うが、間近で見ていると、旗手と馬とのやり取りがよくわかる。走りたくてしょうがない馬もいれば、なんだか飛びたくない気分の馬もいる。そんな彼らと息を合わせて障害を越えていく様からは、とても素敵な絆を感じる。
さらに驚くべきは、彼らが、障害を高得点でクリヤーし、歓声を浴びた時、旗手と同じように喜びを体で表現していることだ! これは、競技者にはたまらない感動だろう。
いかに動物好きな私であっても、お馬さんと関わることは、この先もないだろう。しかし、機会があれば何らかのアクションを起こしてみたいと思わせるに十分なイベントであった。
1980年代前半、タコ(TACO)というアーティストの ”Puttin’ on the Ritz” という曲がヒットチャートを賑わしたことがあった。邦題が「踊るリッツの夜」という、当時流行りのシンセサウンドだった。なかなか楽しげな曲で、他の曲にも興味がわいたので、レコードレンタルで借りたことがあった。アルバムは、スタンダードの名曲のカバーとオリジナル曲が混在しているのだが、うまくアレンジでまとめられていて、違和感がなかった。今聞きなおしてみても、驚きの完成度である。この人、もともとは俳優らしい。どうりで、PVのセンスもいいわけだ。 Continue reading
いつのころからか言われ始めた造語、”チプカシ”。そりゃ何だ? まあ、知ってる人は知ってるのですが。「チープなカシオ時計」を略して”チプカシ(またはチープカシオ)”と発するらしい。何でも略す我々日本人。言いづらくてもお構いなしである。チープなカシオってのも失礼な話だが、ほんとにチープなわけではない。その時計に使われているのは、驚愕のハイテクノロジーである。それを理解したうえで、あえて、尊敬を込めて、”チープ”と呼ぶのであろう。そんなわけで、今回は、”チプカシ”のお話。
ブームタウンラッツと言えば?、”I Don’t Like Mondays(哀愁のマンデイ)” !、と答えが返ってくる。まあ、私くらいの年齢の洋楽好きにとっては、それは当たり前の反応。あまりにもその印象が強いがために、とかく、一発屋と思われがちなラッツですが…「そうかもしれない!」と、このアルバムを聴いて思ってしまった。
3枚目のアルバムでブレイクしたラッツだが、その後の活動は精彩を欠くものだった。5枚目のこのアルバムを聴いても、ヒットチャートを賑わしそうな曲はなく、かといって玄人受けする曲があるわけでもない。ボブ・ゲルドフがチャリティー活動にばかり夢中になっていったから、と世間では言われている。それは定かではないが、ライブエイドや、USA FOR AFRICAを成功させた功績は大きい。(その後も膨大な数のチャリティーなどが行われていると思うが、かの国に何の変化もないように思えるのは、気のせいだと思いたい。)
そして何より、レコードの「音が悪い」。ミキシング段階で練れてないのか、カッティングが浅いのか、何しろレコードから出てくる音は悪い。まるで、ラジカセから流れてくるかのようなレンジの狭さ。自分のオーディオシステムが壊れてしまったかのようなひどい音に、思わず、アンプの各ボリュームを確認してしまった。いい曲であれば、音などあまり関係ないかもしれない。AMラジオから流れても、いい曲は人を魅了する。でも、ミキシング、カッティングは良いに越したことはない。アーティストが長い時間をかけて生み出した音楽を、きちんとした状態で、レコードに記録するのは大切なこと。誰のセンスが悪いのか、さぼったのか、知る由もない。そういえば、ライナーノートに「音質」の件が書かれているのは、見たことがないな。まあ、「音が悪い」とは表立って書けないとは思うが、日本語には「含ませる」という便利な機能がある。私には、音楽だけを純粋に判断するような、特別な耳は装備されてないこともあり、このアルバムは封印かな?。長年レコードを聴いてると、時折、こういった残念な盤に出会う。
さて、簡単にはいかなかった時計修理の話も大詰め。まずは、このピンボケの写真を見てもらいたい。このスプリングは、手巻き機構のラチェット部を動作させるスプリングだ。前回転がり落ちてきたギヤが収まるポケットまで分解していくと、出てくる部品。取り出すときも、慎重にやらないと、はじけ飛んでしまうほど小さく軽い。もちろん落ちても音などしない。 Continue reading
正直、このレベルの時計の故障に関しては、「ま、時計の寿命ってことで」と、時計屋でもないのに、偉そうに一蹴してしまうことが多い。実際、造りもそれなりだし、カタチ優先で造られているものだ。
「このレベル」というのは… 例えば、文字盤9時のローマ数字を見てもらいたい。見事にずれて貼ってある。まあ、そんなレベルなわけです。
ただ、お客さんに聞くと、息子が仕事に就いて、初めて買ってくれた時計らしい。まあ、そう言うことなら、その息子も知らんでもないし、「やったりますか!?」というところだ。できるかどうかは、わからないが… Continue reading
先日、馴染みのお客さんが、腕時計を持ってきた。どこかで直せないかという依頼である。聞くところによると、自動巻きのローターが引っかかって巻き上げができないとのこと。手巻きも動かない。裏スケモデルなので、覗いてみると、剥き出しのねじ穴が見える。ということは、脱落したねじがどこかで噛んでしまっている可能性が高い。問題は、どこで直すか?である。 Continue reading
以前紹介したトイカメラ、SMENA8Mで写真を撮ってみた。しかし…フィルムを入れて準備していると、早くも問題発生。
1 巻き上げが渋い→手に伝わる感触がものすごく悪い。近いうちにきっと何かが起こるレベル。
2 フィルムカウンターが動かない→巻き上げが正常なら大した問題ではないが、レバー式ではないので、はたして1枚分フィルムを送れているのかがわかりずらい。
でもすでに、24枚撮りのフィルムを入れてしまったので、撮るしかない。というわけで、都内に行く用事が発生したので、連れていく。外はあいにくの雨、ASA100のフィルムには厳しい天気だ。それでも、ピントやシャッターズピードの目安をつかまなければならないので、じりじり巻いてパチパチ撮ってみる。シャッターは毎回チャージしなければならないのだが、カメラの持ち方によっては、レリーズボタンを押した時に、戻ってくるチャージレバーに指が当たってしまう。これでは、シャッターズピードが遅くなるのと同じであるので、注意しなければならないが、すでに数枚撮ってしまっている。そんなこともあり、天気も天気であるので、10枚ほど撮ったところで、この日のテストは終了。
残りのフィルムは、その後のツーリングと、長野方面への定期訪問にて消化するつもりだった。しかし、あと数枚を残すところで、いよいよ巻き上げが怪しくなり、これ以上の撮影はフィルム切れ(断裂)の予感がし始めので中止。おそらく最後の1枚は2重露光になっているだろう。慎重にフィルムをパトローネに回収し、恐る恐る蓋を開けて、無事回収できたことを確認した。
現像から上がった写真は惨憺たるありさまで、ピンボケ、露出不足、二重露光の残念な写真ばかり。見られるのは上の3枚くらい。ピント合わせは結構難しいが、明るいフィルムを入れれば、許容範囲が広がるだろう。まあ、それ以前に機械の問題を解決しなければならないので、近日分解修理をすることになりそうだ。
ジョージャクソン、わが国での知名度は、限りなくゼロに近いアーティストではないだろうか?ありがちな名前であるゆえ、他のアーティストと混同されているかもしれない。ビジュアル的には、某ジェネシスのおっさんと見まがうばかりの後退っぷりだ。私としてはとても親近感を感じる風体の人物であるが、見た目重視の世界では、ちょっと分が悪い。音楽的には、様々なエッセンスをちりばめて、曲を作っていくのだが、決して破綻していない。いつもきちんとまとめ切ってしまう印象。歌はあまりうまくない。 Continue reading