” 幻想交響曲 “デュトワ指揮モントリオール交響楽団

クラシックも聴くのですよ。「音がいいから」とかだけではありません。クラシックの世界にもとても興味があり、いつか話の引き出しの中にクラシックに関する蘊蓄の一つも入れて置きたいとは思っております。まあ、学ぶ時間も聴く時間も足りないのですがね…

このレコードもかなり前に買ったもの。クラシックを聴き始めるにあたり、わかりやすい交響曲から買っていこうと思い、知ってるタイトルをジャケ買いしたのを覚えている。ジャケ買いした割には、このレコードの録音はとても素晴らしい。目をつぶって聞くと、オーケストラの各楽器の奥行きも感じることができ、まさしくアナログ録音ここにありといった良盤である。

ベルリオーズという作曲家のことや曲が作られた背景などは、もちろん知る由もない。その辺はWiki先生にご教示願う。もちろん、レコードをひとしきり聴いた後である。聴く前から予備知識を入れてしまうと、どうしてもそれに沿った解釈をしてしまいがちだからである。

ベルリオーズがこの曲を書いた背景はと、ふむふむ…ん… 失恋?アヘン?断頭台?サバト?なんかショッキングな言葉ばかりが解説に出てくる。なんでも、作者自身の失恋から始まる、アヘンを吸って妄想した世界が表現されているらしい。ずいぶん曲を聞いたイメージとはかけ離れたテーマが内包されているのだなぁ、というのが正直な所。もっと何か高尚な意識のもとに組み立てられたような音楽なのではないかと、勝手に想像していた。

まあ、私の想像力などその程度の物なので、蘊蓄はほどほどに聞くことに徹する方がよさそうだ。ともかく、クラシックにしろポピュラーにしろ、時代を超えて紡がれていく音楽にはとてつもないロマンを感じるのだ。