“My Lord What a Mornin’ ” Harry Berafonte

ハリーベラフォンテの名前を聞いたことはあっても、その歌声をじっくり聞いたことがある人は少ないと思う。おそらく「USAフォーアフリカ」の発起人であること以外はまるで知られていないのではないだろうか。そういう私もたいして詳しくはないのだが、彼の歌声のすばらしさはよくわかる。歌を愛する人であれば、一度彼の歌声を聞けば、ゆったりと流れる大河のようにおおらかで、そよ風で揺らめく草の葉のように繊細な声に魅了されないわけはないだろう。2019年現在で、まだご存命の御歳91歳!まだまだ活躍してもらいたいところだ。

しかし私の持っているハリーのアルバムは、なぜか音質の悪いものが多い。しかも同じような曲ばかりが入っている。中にはカーネギーホールライブの物が数枚あり、音質もバラバラ…。そのため、ほとんどは閉鎖物件に分類されている。

そして、今回やっと当たりくじを引くことができた。ビクター製のぺらジャケットのLPだが、致命的な傷はない。盤そのものの汚れからくるノイズはかなり多いが、それはクリーニングと再生を繰り返せば好転しそうなレベルなので、問題はないだろう。内容も、聞き飽きたバナナボートやダニーボーイが入ってないのもいい。ほぼすべての曲が、アカペラとわずかなコーラスのみので歌われる。ハリーの繊細な歌声を堪能できる良盤である。