音楽を、特に歌を愛するものにとって、彼、ライオネルリッチーの歌声はジェラシーでしかない。コモドアーズ時代のアルバムを聴いても、彼の歌のすばらしさは秀でていた。しかし、ソロになってから、自分の作った歌を自分で好きなように歌えるようになってからの楽曲は、更に洗練されたように思える。
このアルバムは、彼のソロ第一弾のアルバムだと思うが、とても聞き応えのある構成だ。有名なところでは、” Truely”や”You Are”などが収録されているのだが、他の曲も外れはない。私が聴いているのは、当然LPレコードであるのだが、CDにはボーナストラックも収録されているらしい。私はこのボーナストラックと言うやつがあまり好きではない。その理由は、ほとんどの場合、アーティストの意思が介在しないからだ。せっかくまとまったいいアルバムも、きれいに聴き終わった後に、アルバムとは全くコンセプトの違う曲が始まったりしたら、だいなしだと思うのだ。これこそ、蛇足と言うものだろう。
キカイとごはんと猫が好き。
