“CONCIERTO DE ARANJUEZ” ALIRIO DIAZ

オーケストラとギターの競演。オーケストラの中のバイオリンやバスと同じ弦楽器であるギターだが、その音量の差はいかんともしがたいがゆえに、その作品は少ない。

このレコードは、その中でも代表的な楽曲、「アランフェス協奏曲」という曲。ギターは高名なギター奏者アリリオ・ディアス、演奏はスペイン国立管弦楽団です。正直初めて聞く曲だったのですが(ちょっとは聞いたことはある)、ギターとオーケストラの楽器との掛け合いは新鮮で、とても楽しく聞くことができます。名手アリリオのギターはオーケストラの楽器とも対等に渡り合う存在感を見せつけ、ギターはゲストではなく、完全な協奏曲を構成しています。

惜しむらくは、音量合わせのための残念なミキシング。ギターがオーケストラと同じ舞台にはおらず、空中に浮かんでいるのです。まあ、ギターの音がよく聞こえていいのですが、ちょっとやりすぎです。

実際の演奏はどんな感じで行われるのか、もちろんギターには何らかのアンプが使われるのでしょうが、生で聞いてみたい楽曲です。