ツール・ド・美ヶ原高原自転車レース大会2016参加記

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相車のMTB。いつもありがとう。

何とも長い正式名称である。そして、下見でも確認済みではあるが、むしろツールではなく、ゴリゴリのヒルクライムである。今年の参加者は1730人、去年よりちょっと増えたらしい。

いつもヒルクライムに参加するときは、前日に走ったり、山に登ったりと、余計なことをしていた。そんな余計なことに使う体力も、本番にとって置こうと思い、今回は何もしないことにした。美しHCも、他のイベント同様に前日受付であるので、土曜日の朝から一路松本へと向かう。早起きできたので、行けるとこまで下道で行くことにした。ナビの到着予想と相談しながら、13時の受け付け開始に間に合うように調整するつもりである。6時半に八王子の自宅を出発し、まずはマックで朝飯でも…あら、開いてない! いきなりのミスチョイスであるが、まあどっかでコンビニでも寄ればいいかと走り出す。

混雑を心配していた甲府市内も難なく通過し、このまま行けば、下道だけで結構早く着きそうだ。と思ったのもつかの間、やはり、諏訪湖を過ぎ、19号線へと右折する高出交差点を過ぎると、この道の絶望渋滞は健在であった。渋滞していることすら懐かしく感じるくらい、久しぶりに通る道である。途中、コンビニで軽くパンをかじり、受付会場である松本市営球場には13時少し前には到着できた。たまにはオール下道もいいものだ。

写真 2016-06-25 13 32 49早々に受付を済ませ、LINEを見ると、参加の友人たちもそろそろ到着しそうだ。おなかが空いたので、球場前のカフェでお昼ごはんを食べて、再び会場へ。友人たちと合流し、しばし歓談。実は、会場内に出店している業者テントで余計な買い物でもしようかと思っていたのだが、乗鞍に比べてなんだか閑散としていいる。友人によると、テントの数が例年の半分くらいとのこと。無駄使いはしなくて済んだが、ちょっとつまらなかった。

会場を後にし、本日の宿である松本ツーリストホテルにチェックイン。素泊まり予約だったので、夕飯は別のホテルに宿泊する友人たちと、近くの居酒屋で前夜祭!明日のレースにボランティアとして参加してくれる学生時代の後輩も加わって、とても楽しいお酒だった。

さて、お酒もほどほどに切り上げ、迎えたレース当日は穏やかな曇り空。雨が降る気配はなく、絶好のコンディションだ。開会式が終わると、チャンピオンクラスからスタートしていく。ゴール地点の天候も良好のようだ。

私がエントリーしているクラスは一般男子D、相変わらずの群雄割拠の熱いクラスに、MTBで無謀なる参加。スタートは、皆さんの邪魔にならないように最後尾に陣取る。いよいよスタート! 温泉街では、沿道からたくさんの声援をいただく。これはたまらなくうれしい!思わずペダルに余計な力が加わるが、あっという間に激坂区間に入り、失速。じわりじわりと、上って行く。程なく、後続スタートの集団があり得ないスピードで抜いていく。MTBの1.0を切るギヤ比に助けられ、何とか止まらずに上って行くが、速度はナメクジのごとしである。激坂区間が終わると、美鈴湖沿いでちょっと呼吸を整えることができる。湖畔のカフェの前では、地元の子供たちによる、勇壮なる太鼓の演奏が選手を出迎えてくれる!山々に響き渡る太鼓の音は、かなり上っても聞こえるほど。

ここから武石峠までも、緩急が付きながらのかなりの激坂区間。私にとっては、最初の激坂よりも、むしろこちらの方が問題の区間である。試走の時も、ここでかなり体力を削られた。さて、今回は?…やっぱり苦手である。じわじわと上る。後続集団にも抜きつくされたのか、あまり後ろからも抜かれなくなった。

写真 2016-06-26 15 44 10武石峠を過ぎると、勾配は緩やかになり、普通はここでペースを上げる。私は上げない。上がらないんですけどね。さて視界が開けて、高原の様相を呈してくると、そのあとは豪快な下り区間。レンゲつつじの咲き乱れる高原を下る!これは気持ちいので、頑張ってこぐ!そして、ゴールまでは地獄の上り返し。ここで、すでに足が売り切れていることに気が付くも、最後の力を振り絞ってゴールラインを通過する!ゴール地点の寒さの中、下山しないで待ってくれていた友人が迎えてくれた。とてもありがたい!

下山はすでに始まっているので、荷物を受け取り、防寒具を着込んで下山の列に並ぶ。今年は誘導の段取りが悪かったらしく、かなりの時間を待たされた。1時間くらい待っただろうか?最終走者を激励で迎えた後で、ようやく下りが始まった。スタッフ、ボランティアの皆さんと挨拶を交わしながら下っていくのも、ヒルクライムの楽しさの一つだ。

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遅いお昼は、「デリー」のカレー!

下山して受け取ったタイムは、2時間31分。時計もサイコンも見ないで上ってるので、ここで初めて正確なタイムが確認できる。結果には笑うしかないが、これが現実である。これでも試走の時よりはだいぶ縮めているので、自分ではよくやったとも思わなくもないが、ここからさらにモチベーションを上げていくのは大変だ。今年はあと2回、恥をかかなくてはならないからだ。ほとんどの参加者より、ただ長く自転車にかかわっているというアドバンテージは、ヒルクライムには何の役にも立たない。何かメリットがあるとすれば、仕事柄、自転車のコンディションだけはほぼ完璧なので、メカトラによるタイムロスがあり得ないくらいか…。今年は、今までの自転車人生で、一番考えながら自転車に乗っていると思う。私の自転車遊びの本流とは、少し離れた感も否めないが、自分なりの目標もある。いやはや、大変な遊びに首を突っ込んだものだ。

 

 


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