アナログプレーヤー選手交代

私のコンポーネントの中で最大勢力と言えるのが、レコードプレーヤーだ。何しろ安く買えて、簡単に直ることが多いので、調子に乗ってついつい買ってしまう。たいした値段ではないものが、なんだかたくさんある。その中での最大勢力がテクニクス勢だ。7機ほどあり、ほとんどが可動品である。
テクニクス製のプレーヤーの特長は、やはりキャビネットと一体になったモーターとプラッターであろう。ダイキャストのボディーは、そのままモーターの一部として機能する。全ての機種がそうではないのだが、その構造には、やはり松下という大企業の底力を感じる。先日まで使っていた3300はクォーツロックでこそないが、メカニカルで楽しいプレイヤーだった。今回登板願ったQ303は、3300より2年ほど後に発売されたフルオート機だ。スイッチ関係を電子化しているので、キャビネットは薄くなり、きゃしゃな印象を与えるが、重さや剛性はむしろ上がっているようだ。インシュレーターも、3300のボヨンボヨンの柔らかいものから、かっちりとしたものに変わっている。不思議なのが、レコードサイズの検出機構で、赤外線を用いた光学式ではなく、ターンテーブルに内蔵された機械式であることだろう。このおかげで、せっかく電子化し、少し静かになったアーム駆動機構を台無しにするほどの、やかましい音がする。

運用を始めるにあたっては、カートリッジ接続部の清掃と、RCAケーブルの交換をした。これは断線していたためではなく、あまりに古臭いケーブルが付いていた(交換されていたのかも?)からだ。写真右側の黒いのが付いていたもの。いくら何でも、これはないと思う。

音に関してはカートリッジを変えてしまったので、単純な比較はできないが、高音域の透明感は圧倒的に良い。全体的に情報量が多い感じだ。さて、またレコードを聴くのが楽しみになってきた。


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