マフラーのこと その2

マフラーの騒音規制が厳しくなっています。車検場では音があまりうるさく感じられなくても社外マフラーが付いているだけで、有無を言わさず騒音測定が実施されます。1200497804

その結果、騒音が基準値以上だと車検には絶対に通りません。
よく「車検対応マフラーだから大丈夫です」と言われる方がいらっしゃいますが、それは「JMCA」のバッジのことでしょうか?ほとんどのユーザーの方はご存じないと思いますが、「JMCA」のマフラーはそのまま車検に通るマフラーではありません!「JMCA」のバッジは「騒音基準をクリアーしていますよ」ということを示すマークであって、車検を統括する陸運局の認可を受けたものではありません。
車検場の検査官ははっきりとこういいます、「JMCA」は「車検を受ける資格があるマフラー」であって「車検に通ることを証明するもの」ではありませんよ、と

今や、音の大きな社外マフラーでそのまま車検に通ることはほとんどないのです。



マフラーのこと

車検に通らないマフラーの装着は違法です。摘発された場合は、バイクの所有者だけでなく装着の作業をした業者も処罰されます。

もちろん例外もあります。それはJMCAの規格をクリヤーした、車種に適合したマフラーです。しかし、JMCAのマフラーだからといって必ず車検に通るわけではありません。

JMCAのマフラーで車検に通るには条件があります。
①バイクの年式にそのマフラーが適合していること
ここのモリワキのページで詳しく紹介してます。middle_1200926756

②触媒付きJMCAマフラーの付いたバイクの場合、車検時は「排ガス試験成績表」を提示すること

③装着したJMCAマフラーが新品時の消音(および排気ガス浄化)性能を維持していること(へたってないこと)

JMCAのホームページを見ると、盛んにマフラー交換を促すような記載がありますが、正直、マフラーを替えても性能がよくなるわけではありません。エンジン、燃料供給装置、マフラーとトータルで計算しつくされたメーカー製エキゾーストを超えることなどできないのです。
社外マフラーは、音と低回転域でのピックアップが若干よくなるので、調子が良くなったように錯覚してしまうのでであって、トータルでの性能はむしろ下がってしまうものがほとんどです。
中にはチューニングとセットアップを前提としたレーシングエキゾーストなどもありますが、それこそ超専門的な知識と、ありあまる根気と、あふれる財力がないとモノにならないのは言うまでも無いでしょう。