ディーラーの車検って高い?

#バイク車検

ディーラーの車検って、高いのでしょうか?
単純に、我々車検代行業者の車検費用や、ご自分で車検に行かれた時にかかった金額と比較すれば、かなりの差はあるでしょう。
しかしながら、同じ車とバイクの仕事をしている私から見て、単純に高いとは思えません。
車検や整備の代金というものは、労働に対する対価です。車やバイクのディーラーなどの大型店では、多くの人が働いています。多くの仕事を組織的にこなすために、各人には役割があり、労働に見合った対価が支払われています。
皆さんがディーラーに行かれた時、きちんとした身なりのスタッフが御用向きを伺い、綺麗な店内でドリンクなどをいただきながら、快適に商談をすることができると思います。車検や整備に出された車両は、専門スタッフが完璧なマニュアルに従い、適切に点検整備がされて、皆さんの元に戻って来るでしょう。帰ってきた愛車は、綺麗に磨き上げられ、恭しく納車されます。
このように、単純に依頼した作業が完了しただけではなく、お客様は様々なサービスを享受しています。多くの人間が、お客様に完璧なサービスを提供するために努力しているのです。その対価が費用に反映されているだけなので、一概に高いとは言い切れないのです。民宿に泊まるのと、高級ホテルに泊まる時の料金の差を想像すれば、わかりらすいと思います。

続く



砂型鋳造

車やバイクの部品を作るのに用いられる砂型鋳造。先日、初めてその体験をしてきた。今回は大量生産ではないので、発泡スチロールで作った物を直接砂に埋めて鋳造する。流し込む金属の熱で、発泡スチロールは簡単に蒸発してガスになってしまい、金属に置き換わるというわけだ。

さて、ここで問題が一つ。今回の体験では、最初に作りたいものを絵に描き、それを3次元に起して立体を切り出すというものである。実は私には芸術的才能が皆無である。だから、絵に描いたものを3次元に起すなど、まるで不可能だ。

そこで、絵に描かなくてもいいように、あらかじめ立体の見本を持参した。私は言わば、芸術的不具者であるので、これくらいのハンデは必要だ。見本となるのは、吉野ヶ里遺跡で買った「馬の土偶」のマスコットである。はに丸君の友達の「ひんべえ」ではない。写真 2014-03-05 13 40 33

まあ、それはさておき、四角い発泡スチロールからじわじわと、馬を切り出していく。埋没できるサイズは決まっているので、若干マイナスにリサイズして切り出していく。途中、顔の長さが足りないことに気付き、あわてて、余ったピースを接着して、顔を伸ばした。同じ方法で、鬣と尻尾も付け足している。頭の先端にはキーホルダーにでもできるように環を付けた。

さて、ここまできたらあとは埋めるだけ。目玉の部分に砂を押し込み、さかさまにして少しづつ砂を入れて圧縮していく。金属を流し込む湯口と押し湯(湯の出口)は2本の前足にした。

写真 2014-03-05 14 34 39冷ましてから砂を割ると、こんな感じの物ができた。

ちょっと寸詰まりではあるが、それっぽい形にできて、私にしては上出来である。鞍や目の部分などの凹凸は少し強めに切り出しておいたので、鋳造後もわかるようにできた。

いやはや、こんな方法を考えた人は本当にすごい。これを量産できるようにするには相当な技術と工夫が必要だろう。とても良い体験でした。



粗悪バッテリーの恐怖

格安で手に入る粗悪バッテリーが引き起こすトラブルをたくさん見てきましたが、今回のはかなり良くないケース。今までは、単なる「突然死」だけだったのでバイク本体にはダメージはなかったのですが…

いつもお世話になっているラーメン屋さんの出前バイク(カブ90)が調子が悪いと言うことで、修理以来を受け、チェックを始める。エンジンはかかるが少しすると止まってしまう。症状は出たり出なかったりで、トラブル部位の特定ができない。プラグ、キャップ、キャブ、エアクリーナ、マニホールド界隈から先にチェックを始めるが問題はない。

次にサイドカバーを開け、バッテリーを見てみる。おや?何だこの白いバッテリーは?明らかにウチで付けた物ではない。引っ張り出してみると…

写真 2014-02-17 11 26 49

これが問題のカブ90のバッテリー。見事に膨らんでます。さらに、横に入っているバッテリーからレギュレーターに向かうハーネスが溶けている!マイナスケーブルの芯線がむき出しで切れそうだ。おそらく、バッテリーの膨張時の高熱でやられたのだろう。ひどい場合には発火することもあるから、エンジンが止まってくれてむしろ良かったとも言える。これでも、電圧は正常で機能してるからたちが悪い。

写真 2014-02-17 11 27 41写真 2014-02-18 8 29 41

しかし困った。メインハーネスはとても高価で、交換にもかなりの時間を要するから工賃も高くなってしまう。しょうがない、直すか!

レグシールド、シート、タンクと外して行き、フレームの隙間からハーネスを引きずり出す。焼けただれたハーネスを分離しダメージを確認。修復不能な部分はまとめて新作する。これでも、けっこうな時間がかかるが、メインハーネス交換よりはましである。もちろん、バッテリーは国産に交換して修理完了。



マフラーのこと その2

マフラーの騒音規制が厳しくなっています。車検場では音があまりうるさく感じられなくても社外マフラーが付いているだけで、有無を言わさず騒音測定が実施されます。1200497804

その結果、騒音が基準値以上だと車検には絶対に通りません。
よく「車検対応マフラーだから大丈夫です」と言われる方がいらっしゃいますが、それは「JMCA」のバッジのことでしょうか?ほとんどのユーザーの方はご存じないと思いますが、「JMCA」のマフラーはそのまま車検に通るマフラーではありません!「JMCA」のバッジは「騒音基準をクリアーしていますよ」ということを示すマークであって、車検を統括する陸運局の認可を受けたものではありません。
車検場の検査官ははっきりとこういいます、「JMCA」は「車検を受ける資格があるマフラー」であって「車検に通ることを証明するもの」ではありませんよ、と

今や、音の大きな社外マフラーでそのまま車検に通ることはほとんどないのです。