CDプレーヤー修理〜maranz CD-25、Victor XL-V77

友人にオーディオ関係の相談を受けた。お店で使ってるオーディオの設置変更と、壊れたCDプレーヤーを入れ替えてほしいという依頼である。

普段CDは聞かないし、キカイの館のオーディオにはCDプレーヤーすら入ってない。でも、以前合わせ買いしたCDプレーヤーが、何機かあった気がする。ゴソゴソ探してみると、あったあった!古いマランツのCDだ。捻りも何もない型式はCD-25という入門機。1986年発売、当時44800円。早速埃を払ってチェックすると、読み込みエラーのようだ。トレーは飲み込むが、ピックアップが反応してない感じ。蓋を開けて眺めていると、ピックアップ君は何やら考え中。えーっと、こんな時は…ピックアップの裏にあるオンボードの可変抵抗を回してみるんだっけ。この機種の可変抵抗は、基板の裏から細いアレンキーで回すタイプだ。ちょいと回すと、すぐにピックアップが目を覚ます。音も出るようになった。あまりにも簡単に治って興醒めだと思っていた。

ところが、館で何度もテストしたにもかかわらず、現地で設置すると動かなくなるという、「修理品あるある」が発動。再修理となった。再チェックしてみると、こんどは可変抵抗を動かしても反応がない。可変抵抗そのものを疑う。抵抗本体には、「1KO」と書いてある。ん?見たこともない表記だ。ネットであさっても同じものは出ていない。もしや、1KΩか?!外して測ってみるとそのとうりだった。特に不具合は感じないが、念のため同容量のものと替えてみるが変化なし。うーむ、詰んだな。

現状ではやりようがないので、ここまででこの機体は諦めることにする。実は帰りにハードオフに立ち寄り、同様のジャンク品を買ってきている。それが、VictorのXL-V77だ。1985年発売、当時54800円。同じく読み込み不良のジャンク品で税込み550円。

早速、蓋を開けてピックアップのアジャストをする。音が出た…いや、簡単すぎるだろう。いろいろいじっていると、トレーの開閉がおかしくなってきた。ちょっと嬉しくなってくる。こんな時は、トレーの駆動ベルトと相場が決まっている。各部分解していき、モーターとプーリーをむき出しにする。ベルトにカタが付いて緩んでるね。使えそうな角ベルトを探して交換する。何度もテストを繰り返し、様子を見る。

音質の良し悪しを云々言うような機種ではないので、動いて音が出れば良しとする。早速、友人の店に設置して音出し。今度は問題ないようだ。同時に依頼されていた、AVアンプの移設とハーネスのまとめも終了した。CDプレーヤーの修理は初めてだが、電子部品に関してはユニット化されていてそうそう壊れないのだと思う。やはり経年劣化で不具合を起こすのは、カセットデッキ同様にメカの駆動部であるようだ。