全日本マウンテンサイクリングin乗鞍2016参加記

やはり、ここ乗鞍のヒルクライムは特別である。今年は、久しぶりにフルコースを走り切ってゴールすることができた。畳平に集まるサイクリストたち、みな満面の笑顔で健闘を称えあっている。

乗鞍のヒルクライムに来るのは6回目、そのうち4回に出走している。回収車を背負って走った最初の参加からあまり進歩はしていないが、自分なりに毎年少しずつ練習して参加している。今年は「美し」に続いて、2戦目のヒルクライム。ここ乗鞍も、8月の初頭に試走に来ている。その試走では、最高の好天に恵まれ、「試走で晴れると、本番で荒れる」というジンクスが頭をよぎっていたが、取り越し苦労だったようだ。

toke008話は戻って、乗鞍受付日の土曜日。今年から、ヒルクライムの前日は「溜める」ことにしているので、前日は走ったりしない。代わりに…松本市内のある場所へ… 「美し」の時に市内を散策して見かけた時計屋さんである。「アンティークウォッチ」の看板が目を引く小さなお店。そこはまさに、時計好きにとっては天国のような場所であった。toke006あまりにも雑多に並べられた機械式時計たち。竜頭を巻けば、そのまま息を吹き返す時計もあれば、若干のメンテナンスを必要とするものもある。いずれにしても、不動のまま、この店を出ることはない。時計たちは、次のオーナーの時を刻むために、しばしの休息を楽しんでいるようだ。

toke002いくつかの時計を見せてもらい、店主と話を始めると、なかなかのハイビートでトークが弾む! この地で50年以上時計に携わってきた経験値は膨大で、いつまでも話を聞いていたいほどだ。私の中の時計の虫も、この状況下ではおとなしくしてはいられず、見せてもらった内の1本を購入することにした。選んだのは、手巻きのENICAR。特に有名な時計ではないし、特別な機能があるわけではない。ちょっと変わった色のバーインディックスと、小ぶりなケースが目を引いたからだ。

%e5%86%99%e7%9c%9f-2016-09-05-0-06-59購入の意思を伝えると、早速店主が裏蓋を開けて確認を始めた。どのくらいの間、ディスプレイされていたのかわからないが、ぜんまいを巻き、テンプの振れ具合や音だけで、そのまま運用を始められるかどうかの判断がつくらしい。「保証も付けますが、このままでお使いいただけますよ。」とのこと。まさか保証も付くとは思わなかった。次に店主は、何やら箱を取り出して、「ベルトも古いんで、替えときますね」と言い、新しい皮ベルトに交換してくれた。それほど高い時計ではないのに、恐縮である。なんか、今日はすごくうれしい気分だ。

さて、いつまでも楽園にいるわけにはいかないので、市内から乗鞍へと向かう。昼食を食べ損ねてしまったので、途中のコンビニでおにぎり補給。予定外の出費をしてしまったので、少し節約するふりだけはしておこう。

ヒルクライム受付の観光センターは、ほぼいつもどうりの賑わいである。ただ、車を路駐して受付に向かおうにも、駐車禁止スペースが例年になく広範囲になっている。かなり会場から離れて駐車し、受付に向かう。受付を済ませてうろうろしていると、同宿の仲間と遭遇。ショップブースにて無駄な買い物をすませ、いつもの宿、寿屋さんに向かう。

宿にはすでに数人が集まっており、挨拶もそこそこに、お酒を飲みながら1年ぶりの再会&近況報告(飲み会)がはじまる。ここ、寿屋さんに集まる仲間たちも、ヒルクライムの参加者の年齢構成よろしく、40~50歳が多い。皆、いい歳ではあるが、見た目も気持ちも本当に若い。%e5%86%99%e7%9c%9f-2016-08-29-6-58-04今回は、夕食前に友人2人と近所にあるバーへ行った。イベント日なので早じまいだが、こだわりのお酒を出す、素敵な店だった。夕食&宴会はほどほどに、翌朝に備えて全員10時には消灯である。

早く寝ているのと、若干ハイになっているのもあるのか、4時半の起床も全く苦にならない。そして毎年、我々の起床に合わせて朝食を用意してくれている宿の皆さんには、感謝しかない。

会場である観光センターは、早朝からかなりの熱気に包まれている。今年は天候も良さそうなので、例年以上に参加者のテンションが高いようだ。開会式のスピーチでも、ゴール付近の天候が良好であることをアピールして、さらに参加者に発破をかけいる。

開会式が終わると、続々とハイテンションなサイクリスト達が駆け上ってゆく。私の参加するクラスは「ロード男子E」、使用する自転車はもちろんMTBだ。50歳までのクラスなので、来年は一つ上のクラス「F」になる。今年が最後の「E」である。例によって、集団の一番最後に陣取り、マイペースでスタート。調子はいいが、すぐに後続集団にガンガン抜かれる。途中、後ろからスタートした仲間にも抜かれる。さらに抜かれ続ける。でも、いつもより調子はいい気がする。%e5%86%99%e7%9c%9f-2016-08-29-12-50-48例年、私が先行者を抜くことはほとんどないのだが、今年はじわじわと抜くこともある。遅いながらも、いくらか進歩はしているようだ。位ヶ原、大雪渓を過ぎても燃料は切れない。私の場合、それが何より大事なのだ。そして、一度も止まることなくゴール。月初めの試走より、少しタイムを縮めることができた。何より、畳平にゴールすることができた。さあ、来年はもっと頑張ろう。


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