アラーム時計追加

先日のこと、久しぶりにいつものリサイクルショップへ行ってみた。特別買いたいものがあるわけではなく、いわゆる「掘り出し物」を探しに行ったのだ。
そういうわけで、収穫がなく、手ブラで帰ることも少なくないのだが、今回は違った。まずはオーディオのジャンクコーナーにて、カセット式のヘッドクリーナー(未使用品)をゲット。昔、同じようなものを持ってはいたが、いつの間にか紛失していた。今回はカーステのクリーニング用に購入した。「カーステには使うな!」って書いてあるような気がするが、きっと気のせいだ。
これは540円で購入できたので、ご機嫌にジャンク腕時計コーナーにも行ってみる。

鈴なりにぶら下げられた、しょうもない時計の中の一つのアナログ時計に目が止まった。「ん?秒針の動きがスムーズだ。機械式だな。」そもそもこのコーナーに、可動している機械式時計があるのは珍しい。手に取って見る。竜頭を恐る恐る巻いてみる。あそびは多いが、大丈夫だ。メーカーはROAMER、確かスイスのメーカー。手巻きで、しかもアラーム付き。アラーム機能も動かしてみる。か弱いが、リリリ…と音がする。値段は?2160円!、迷わず買う。
持って帰って様子を見る。少しテンプに元気がないように思えるが、ロービートの心地よい音がする。風防は割れありだが、ケースは年式なりの腐食。文字盤は奇跡的に綺麗だ。ROAMER社の時計に関しては、情報が少なく、製造年代なども分からない。しかし、100年以上の歴史があるメーカーなので、アラーム時計の歴史から考えても、この時計も30歳は軽く超えていると思われる。
キカイも確認してみよう。何度も開けられた形跡があり、スナップバックの裏蓋は簡単に開いてしまう。キカイはメンテナンスされた形跡があり、綺麗な状態だ。丸く囲ったのが、アラーム用のハンマーだ。このハンマーが裏蓋から伸びるピンを叩き、裏蓋自体が振動板となり、アラームを鳴らす仕組みだ。

の写真が裏蓋である。写真左の丸で囲った部分が、写真右のピンの根元である。このピンをハンマーがたたく。下の動画のように、時計をフリーにしていると、なかなか元気な音がする。腕にはめてしまえば、携帯のバイブレータのような感じになる。機械は17石の手巻きで、中にはアラーム用と時計用の2つのゼンマイが入っているため、時計用ゼンマイのパワーリザーブは1日半くらいのようだ。ちょっと頼りない気がするが、毎朝同じ時間に巻いていれば、この手の機械式時計は驚くほどの正確さを見せることがある。

 

それにしても、今回の買い物は、とても有意義であった。こんなことは年に何回もない。アラーム時計は他にも1本所有しているが、事情により手放してしまった別のアラーム時計をまた購入したいとも思っている。機械式時計の中でも、特にアラーム時計は大好きなのだ!

#ROAMERアラーム #機械式時計 #カセット

 


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