お気楽自転車( PEUGEOT Metro )を組む。その1

久しぶりに自転車を組んだ。ベース車両は数年前に格安で買った、プジョーのメトロというミキストもどきの中古自転車だ。

一応完成車の形で買ったのだが、程度はお値段なりだったので、ほとんどの部品は廃棄してしまった。

元は多分これの色違い。で、ズタボロだった。

使ったのはフレームとブレーキの片側くらいか。フレームは多分ハイテンだろう。小さい造りの割に、ずっしりと重い。状態もすこぶる悪く、全面が塗装はげと傷に覆われていた。このフレームの見るべき所は、クラシカルなフレームワークと洒落たロゴだけである。性能や軽さなどとは無縁のものだ。

目指すのは、駅に乗って行き、駐輪場に投げておけるレベルのお気軽自転車。仕上げるに当たっては、もちろんオールペンから始めるつもりだったのだが、ロゴは何としても残したかった。研ぎ落としてしまった後の、新しいロゴデカールの入手は絶望的だからだ。

デカールの中にも塗装はげが多数あるが、そこは目をつぶって、ロゴの部分だけマスキングすることにした。ロゴの背景は黒なので、塗る色も必然的に黒系となる。

しかし、状態の酷いフレームだ。パテを入れていくと、表面のほとんどがパテで埋まってしまう。パテを削り、面を出し、サフェーサーを入れる直前にロゴをマスキングする。

塗装は全て缶スプレー。バインダー、サフェーサーと吹き、乾燥したら軽く研ぐ。お次は黒を吹く。数ある黒の中から、ごまかしの効くメタリック系の黒をチョイスした。乾燥したら軽く研ぎ、ヘッドマーク以外のマスキングを剥がしていく。最後にクリヤーを吹き、乾燥させる。

研ぎは耐水ペーパーの800番から、1500番、2000番と研いだ後に、3種類のコンパウンドで仕上げる。ペイント作業はこれで完了。正直、パテ入れが甘かったので、かなりの凹凸が残り、研いだら下地が研ぎ出てしまった所もある。これは、組んだ後でエアブラシ修正することにした。

ヘッドマークは、飛んでしまっていたライオンの背景のオレンジ色を、筆さししてよしとする。よほど近くで見ない限りは、筆さしとはわかるまい。

フレームのペイント作業はなかなか楽しいが、時間はとてもかかる。お金をもらえるわけではないので、手抜きだらけである。自分の自転車はいつもそんな感じだ。使用した部品等、詳細はその2で。


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