サービスマニュアルとパーツリストについて

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■この投稿は、以前別ブログに投稿した記事を転載したものです。■

「サービスマニュアルとパーツリストがあればバイクの整備は何でもできるんですよね?」
と聞かれることがあります。

残念ながら、答えはNoです。
サービスマニュアルはバイクの整備を生業とする人が、修理や整備の際、締め付けトルクや電装データなどを参考にする書籍であり、そのバイクに関する全てが書いてある書物ではありません。修理や整備の際にはきちんとした工具と設備、そのバイク用の特殊工具が必要なこともいうまでもないでしょう。
また、整備に関する勘所やコツの記述も一切ありません。あまり参考にならない、分解と組み立て方、サービスデータなどが延々書いてあるだけです。

パーツリストはその名の通り、バイクの各部を分解した図と部品名、部品番号及びその部分を組み立てた場合の整備時間(工数)が書いてある小冊子です。
メーカーによっては価格の記載があるものもありますが、ほぼ毎年値上がりするのであまり参考にはなりません。
パーツリストを使いこなすには現物と見比べたときに、その部品がリスト中のどの部品にあたるのか、どの部品が消耗部品で交換すべきなのか、がわからなければなりません。

つまり、サービスマニュアルとパーツリストはあくまで販売店向けの参考書であり、それがあれば何でもできる虎の巻ではないのです。

ただ、そのバイクを所有するステータスの一部として購入し、日ごろからよく目を通し、簡単な日常整備の指南書としてみれば、購入する価値はあると思います。


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